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第18話−にゃんことワンコ

第18話−にゃんことワンコ
 鬼児を退治した後に現れた二人、猫井譲刃と志勇草薙。二人も小狼たちと同じく、鬼児狩りだった。小狼と黒鋼の戦いぶりを見ていた二人は戦いぶりに感嘆の声を上げる。が、それもつかの間、二人から桜都国での名前を聞いた黒鋼は激怒してファイを追い回す。
 「偽名でもいい」と聞いたファイは、「どうせこの国の文字は書けないしわからないだろうから」と、入国時にイラストで4人の名前を登録した。それが「にゃんことワンコ」。黒鋼と小狼が「おっきいワンコとちっこいワンコ」、ファイとさくらが「おっきいニャンコとちっこいニャンコ」だったのだ。
 
 黒鋼とファイがバトルする中、カフェを訪れた草薙と譲刃。ファイ手製のフォンダンショコラに舌鼓を打つ二人は、その味を絶賛して他の鬼児狩りにも紹介することを約束するとともに、鬼児のことを語る。
 鬼児は強さによってイ、ロ、ハ、…と続き、各階級ごとに五段階に分かれる。桜都国での初日の晩に小狼たちを襲った鬼児は、ハの五段階。中間よりも強い程度の鬼児だ。しかし、草薙は「民家を襲う鬼児はロの階級以上のはずだ」といぶかる。
 その時、まさに身近に感じた鬼児の気配。すかさずモコナに羽根の波動を問う小狼に、サクラはせつなさとやるせなさを感じていた。
 彼女は悔いていた。阪神共和国での目覚めの折、小狼に放った言葉を。サクラは薄々気づいていた。自分と小狼との関係を。しかし、まさに事実の核心に迫ろうとしたその時!彼女の頭の中で何かが弾けた!
 「対価っていうのは、そんなに甘くないってことだよ。」ファイは語る。記憶をなくす以前の過去を、たとえ誰かが教えても、たとえ自分で思い出そうとしても、決して取り戻すことはできない。
 「その思い出にオレが居なくても、かならず羽根は取り戻します。」
 …小狼の、切ないまでに確たる決意をよそに、背後には鬼児が迫り来る!
 翌朝、市役所を訪れた小狼と黒鋼。鬼児についての情報を求めるも、市役所員にすんなりかわされた2人は、情報屋・絵里衣の元を訪れる。「新種の鬼児が現れた」という情報を得て、今度はファイと黒鋼が、目撃者がいるというラウンジ・白詰草へ向かう。だが、その途中、大量の鬼児に囲まれる…!