トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre. 6−心の強さ

 グループ間のナワバリ争いの中、逃げ遅れた少年を助けようとした小狼から、突如炎の功断が発動した。その功断に魅せられた、水の功断を操るゴーグルをつけた青年、浅黄笙悟。小狼の功断と一触即発!という寸前で、警察が介入する。「次にあったときが楽しみだぜ」というセリフを残して、笙悟はグループの他のメンバーを引き連れて退散する。
 小狼の功断は、争いが終わるや再び躰の内へと潜り込んでいった。
 このバトルの最中に、モコナには目が見開き表情が変わる「さくらの記憶の羽根のシグナル」が現れていた。
 先ほどのバトルで、流れ弾に当たりかけた少年。彼の名は斉藤正義。彼は何かお礼に、と彼らを「阪神共和国の主食」・お好み焼きの店へと連れて行った。
 話しによると、笙悟が率いるグループは自警団のようなもので、その中でも笙悟が率いる功断は、小狼の功断同様に「特級」に値する強い力を持つのだと力説する。特級の功断は、本当に心が強くなければ憑かず、強い功断を自在に操ることは強さの証なのだそうだ。
 そんな正義の熱っぽい語りの最中、眼前のお好み焼きが気になって仕方がない黒鋼。コテをもって裏返そうとしたとき、それを制する一喝が響いた。小狼が振り向いた先には、玖楼国の王・桃矢と、神官・雪兎と寸分違わぬ店員の姿があった。


扉絵はチィを抱えたファイ。正義と共に逃げ遅れたと思われた、彼にそっくりな少年(「レイアース」のサンユン)は、実は正義の功断。