トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre. 7 繋がる世界

阪神共和国のお好み焼き屋・風月で、玖楼国の王・桃矢と神官・雪兎にうり二つの店員を見つけた小狼。彼らは、旅立ちの前に次元の魔女・侑子が告げた
「知っている人、前の世界であった人が、別の世界では全く違った人生を送っている」
の言葉通りだった。桃矢に似た店員と雪兎に似た店員が振る舞う仕草は、まさに玖楼国の彼らそのもの。そんな彼らを見てファイは、小狼にこう語る。
「いうなれば…『根元』は同じ、かな。−命のおおもと、性質とか、心とか…」。
店を出た彼らは、先ほどナワバリ争いをしていたもう一方のチームから因縁をつけられる。その中の黒鋼が、食いついてきた男のケンカを買った!
実は、小狼と同様に、黒鋼、そしてファイも、昨晩夢の中で「妙な獣の夢」を見ていたのであった!
敵の男が使うのは、素早い動きと身体の一部を刃物のようにとがらせられる一級の蟹の功断。一方の黒鋼の躰から現れたのは、水の龍。敵の功断の弱点を見切り、刀を欲した黒鋼の心を感じ取った彼の功断は、自らの姿を剣へと変える。
 功断の剣を見事に使いこなした黒鋼。そして、相変わらず誰のチームに加わるかばかりを気にする敗者に、彼はこう告げた。
「…生涯、ただ一人にしか仕えねぇ。知世姫にしかな。…」


単行本と連載当時では扉絵が異なっているChapitre.7。連載当時の扉絵は単行本の先頭に移動しています。