トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre.22−互いの結末

 領主を背後から襲った魔手の正体は、領主の秘術から解放された秘妖だった。春香が成長し、自分以上の秘術師になることを望んでいたと彼女の母が言っていたと聞き、「‥‥なる 絶対に!」とその目に涙を溜めながら秘妖に答える春香。そして秘妖は、領主をその息子共々、自分の国へと引き連れて去って行った。
 元の持ち主へと取り込まれた記憶の羽根。
 それが記憶していたのは、幼き頃のさくらの誕生日の光景だった。桃矢も雪兎もいるが、そこには誰も座っていない椅子が‥。その椅子の方に向かって話しかけるさくら。
 「お誕生日に―――と一緒にいられて 本当に 本当にうれしい」
 気を失ったさくらを支える小狼。
 そして彼らの様子を鏡でうかがう謎の黒幕。
 
 平安を取り戻し、小狼達に礼を言う春香。母に恥じない秘術師になると言う彼女に、きっとなれるとさくらは笑顔で答える。
小狼達が高麗国を発った後、三人の暗行御吏が蓮姫の人々の前に現れた。領主の「力」のせいで彼らは町に入れなかったらしい。
町の人達と力を合わせ、蓮姫を良い町にすると、春香は暗行御吏達に力強く宣言した。
 
 次の世界に着いた小狼達。だが、そこは大きな湖があるだけで人の気配もない場所だった。湖の中から強い力を感じる、とモコナは言う。さくらは自ら羽根を探そうとするのだが、高麗国での疲れからか、突如意識を失い眠ってしまう。
 
 彼女が目を覚ますと、そこにはずぶ濡れになった小狼が。黒鋼達は先程辺りを探索しに行ったと小狼は告げる。
 取り戻した記憶の内容を、ありのままに小狼に話すさくら。そこには、小狼がいた場所だけぽっかりと空いていた‥。自らの記憶と比較する小狼。
 ‥と その時、湖が突如光りだし‥!?