トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre.30 − 幻の御伽

逃げるカイル!カイルに降りかけたウロコの粉がキラキラ光り足跡がくっきり残る。その後を追う小狼達!!古城は原形をとどめないくらい崩れていたが、地下へ下りる階段は容易に見つけることができた。
その頃、サクラは子供達に取り囲まれていた。子供達の中にフッと浮かび上がる影、そこに立っていたのは、壁に掛けられていた絵画の姫、そして、深夜、窓から見た美しい姫、エメロード姫だった。そして、エメロード姫は、子供達が通り抜けようとしていた穴の先を指さした。そこには、天井に向かって伸びている羽根を封じ込めた大きな氷の柱が!!そして、子供達は石を使って羽根を取り出そうとしていた・・・。
なんとか、羽根を取り出すと同時に、羽根は薄暗い部屋を一気に照らすかのように、輝きを放った!!そして、羽根をサクラに差し出した。
エメロード姫は静かに、300年前の事実を語り始めた・・・。
そこに居るエメロード姫は既に死んでいる、サクラにしか見えない、そして、羽根のために連れてこられた子供達をどうする事も出来なかっ胸の内を語った。
子供達を家に帰すように頼まれるサクラ。そこへ、カイルが!!あたかもサクラを心配しているかのように振る舞うカイル。しかし、サクラはカイルの本性を見抜く。するとカイルは一変し、羽根を奪おうと襲ってきた!!逃げるサクラ、しかし、足に残っていた鎖が邪魔をする、カイルは鎖に手をかけあっさりと捕まってしまう。
ほぼ同時に、サクラの元へ追いついた小狼達。しかし、カイルはサクラに短剣を突きつける。そしてカイルは小狼達に、羽根の力の強大さ、そして、町に伝わる伝説の相違を明らかにした!サクラだけに見える、エメロード姫は話を続ける。城下町に流行した病、犠牲になった子供達の事、そして、羽根の力を・・・。
幻との会話をするサクラにいらついていたカイルは、短剣を振り上げ羽根を奪おうとする・・・。