トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre.64 - 途切れた記憶

戦いが終わった少年、そして、傷ついた少年を心配する少女の姿があった・・・。
小狼たちの知らないところで、極秘裏に計画が進んでいる・・・。。
遺跡に埋まるものを手に入れるために手段は選ばないもの達の計画が・・・。
傷ついた小狼を心配するサクラ。しかし、サクラを目の前にしても我慢できない右目の痛み。その表情を見逃さなかったサクラは心配そうな表情で小狼の右目にキスをする。ほっとするような、あたたかい雰囲気を感じさせるそのキスに小狼は癒された。
とはいえ、突然のサクラの行為。真っ赤になって驚く小狼にサクラはきょとんとする。そして、モコナも楽しそうというより少しからかったように、ちゅ〜だ!と喜ぶ。
ハッとなったサクラは、小狼に謝るが後の祭りであった。ベッドカバーで顔を隠すサクラ。どうしてだか分からないが、無意識のうちにキスをしたようだ。
体の記憶かもしれないとモコナが教えてくれる。心の記憶が忘れていても体の記憶が覚えてた事が無意識の行動につながった。小狼はホッとしたサクラの表情に確かめ、羽根、ファイと黒鋼を探す決意をした。
阿修羅王は元気の無いサクラを湯浴みに誘う、そして、準備のため席を外したサクラを確認したかのように、水面に映る次元の魔女に話しかけた。阿修羅王は郁子に対価が届いたか確認し、これから小狼たちの行く世界は誰にも操作できない事を心配する。それでも郁子は、「あの男の意のままにはさせない」と、強く決心したような表情をみせた。
一方の小狼は、とある村にたどり着いた。村人は見ない顔の小狼を不審に思っている。小狼は「阿修羅城から」と話し始めると、村人の表情は一変する。王の客として知らせが事前に届いていたようだ。早速、小狼は、ファイと黒鋼のことを村人に尋ねるが、誰も知らなかった・・・。
ファイと黒鋼、全く違う世界におちたとすれば二度と会えないかもしれない。さびしげな表情を浮かべる小狼。そのとき、右目に激痛が走りその場にうずくまってしまう。目の前には自分の姿が映し出された鏡が・・・、しかし、妙な違和感を覚える小狼だった。
村を後にした小狼は、阿修羅王と合流。小狼の異変に気がついた阿修羅王は「秘めるばかりでは何もかわらん」という。そして、そろそろ決着をつけようと、自らの士気を高めた!