トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre.83 - 最後の難関

くねくねと激しく動くチューブ、それは予想を超える激しさでぶちぶちとちぎれる。そして、第二チェックポイントではリタイヤが続出。結局チューブは停止、通り抜ければOKとの連絡を参加者達に伝える司会者。被害を免れた後続の参加者達と、最後尾ながら頑張っているサクラもゆうゆうと第ニチェックポイントを通過。
その頃、先頭集団は第三のチェックポイントへ・・・。そこはピッフル国が誇る自然の迷路、地面が裂けて出来たような深く狭い渓谷・・・。渓谷の上部にはセンサーもついているため渓谷迷路を通らなければならない。ディスプレイには陽気に渓谷の歴史を語る司会者の姿も・・・、しかし先頭集団が渓谷に突入したときにはプッツリと映像が途切れてしまった。
「黒たん号」を操る黒鋼は機体を渓谷にガリガリこすりつけながら強引にリードしていく。中盤集団もトップとの差を縮めていく、その中には小狼の姿も・・・。小狼の頭上を猛スピードで追い越していく機体「龍牙号(りゅうがごう)」を龍王が操縦。しかし、次の瞬間、龍牙号は他の機体に接触、渓谷の鋭い刃物のような岩肌に向かって墜落、その機体は小狼目がけて飛び込んでくる。「ここで避ければ龍王は・・・」小狼のとっさの判断で自ら龍牙号のクッション代わりに・・・。そして、後続機も巻き込む大きな事故に・・・。龍王は小狼に詫びを入れる、その姿は以前会った事のある桜都国の龍王そのもの・・・、懐かしさを感じた小狼だった。
主催者の知世は第三チェックポイントの異常が無い事を確認。サクラは小狼を気にしつつゴールを目指す、そしてディスプレイに小狼の元気な姿が・・・。ホッとしたサクラはゴール目指して気合いを入れる。
羽根を狙えるのは黒鋼とサクラのみ、リタイヤしたファイと小狼は合流しレースの行方を見守るしかなかった・・・。。