トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre.99 - 終わらない昨日

眠りから醒めた小狼を心配するサクラたち。意識を失った小狼を黒鋼が図書館の医務室へと運び込んでいた。小狼は黒鋼に話しを切りだそうとした。雰囲気を察したファイは色々羽根などの情報を探そうとサクラを連れ医務室を後にした。
二人きりになった小狼と黒鋼。小狼は小さい声で「すみません」と詫びるが黒鋼には何のことだかわからない。小狼は本の出来事を黒鋼にすべてを話した。黒鋼の記憶を覗いてしまったという罪悪感から謝り続ける小狼。望んで記憶を見たわけでもなく黒鋼の過去の傷を背負い込むことはないと黒鋼は小狼に伝えた。
小狼は確信めいたものを感じている雰囲気で、黒鋼に気を使いながら小狼が本で見た黒鋼が実際に体験した過去について質問をはじめる。黒鋼のお母さんが誰に殺されたか?心当たりなどを問い始めた。しかし、黒鋼には結局わからずじまいだったみたいだが、祷場(いのりば)に割り込んできたことで相当の呪術が使えることはつかんでいる。
黒鋼の話しに続けて小狼は衝撃的な言葉を口に発して黒鋼の表情を一変させた。黒鋼の母を貫いた歪な形の剣についていた蝙蝠(こうもり)のようなマーク、それは玖楼国(くろうこく)の遺跡で襲ってきた敵の服装などにつけられていたマークと同じだった事を伝えた・・・。