トップページデータノート「XXXHOLiC」ストーリー紹介(コミック版)

第130話

―――マルとモロ。魂のない体で
    『店』の『場』を守るもの達。
店に一匹の頭が二つあるカラスが入ってきた。
侑子はそのカラスを捕らえ、消した。
黒モコナは言った「こないだの女の子の時からだな。いろんなものがこの店に入ってくる。マルとモロは頑張っているのに・・・」
侑子は言う「この場所を守る力が弱くなっているのよ。あの子達が選んだ道によって」
さらにモコナは言った「でもこのまま心だけじゃなくて体まで離れていってしまったら・・・」
学校の帰り道、百目鬼は四月一日からもらった手作りの手袋をじーっと見つめていた。
そして一言「俺のは五本指なんだな」
それに対して四月一日は「つーかお前のキャラでミトンはおかしいだろ!ひまわりちゃんの作るついでに作ってやったんだから文句言うな!」
そして百目鬼は言った「もうひとつ作ってただろ」
「あれは・・・」と四月一日が言いかけると目の前には小羽が立っていた。
三人は公園のベンチに座った。
四月一日は言った「小羽ちゃんのお母さん小羽ちゃんが知らない人と会ってるの心配しないかな?」
すると小羽は呟いた「お母さんが心配してるのは私のことじゃないから・・・」
すると四月一日は言った「俺は心配だよ。小羽ちゃんが会ってない間どうしてるか・・・」
小羽は言った「私、TVの取材とかで暫く家にいなかったの。でも行く前にね髪がこのくらい(肩甲骨の下あたり)で二つ結びの子を祓ったの。それでその子に会った時四月一日くんと同じ感じがしたの。それでこの子四月一日くんとあったんだなーって思ったの」
すると四月一日は言った「そう、あの子を祓ったの小羽ちゃんだったんだ・・・」そして「あっ、そうだ小羽ちゃんに渡したいものがあったんだ」
そういって四月一日はリボンのついた可愛い手袋を渡した。
「ありがとう」と小羽は微笑んだ。
そして公園を出て歩きながら四月一日は言った「でもほんと偶然だよなー。小羽ちゃんの話してたら目の前に居たんだもん。でも寒いうちにその手袋渡せてよかったよ。あっ偶然じゃなくて必然か・・・」
「必然?」小羽が聞き返した。
「うん。俺のバイト先の店主さんが言ってたんだ。」