1910 Chapitre.231−時空の狭間

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■ Chapitre.231−時空の狭間
乾闥婆王(聖伝) [1910] 中佐 (90回)
昇級まで10回 ずんける リンクフレンドメール訂正Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.9.1.3) Gecko/20090824 Firefox/3.5.3 (.NET CLR 3.5.30729) 2009/09/17(Thu) 01:30
ずんけるです。
別スレッドにあるように、次号が最終回、とのこと。
…その件については別スレッドが立ってますので、そちらに委ねるとして。
スト紹、いきます。
□ 【スト紹:1】 Chapitre.231−時空の狭間
乾闥婆王(聖伝) [1910.1] 中佐 (91回)
昇級まで9回 ずんける リンクフレンドメール訂正Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.9.1.3) Gecko/20090824 Firefox/3.5.3 (.NET CLR 3.5.30729) 2009/09/17(Thu) 01:32
「みんなは?」
「分からない。」
 突如放り出された、虚の世界。
 誰もいない、何もない。そこにいるのは、二人の小狼だけ。
「とにかく、ここから出よう。」
 しかし、程なく二人は異常に気づく。
「魔力が…」
「使えない…」
 二人が脱出するための、唯一の術。…それが、使えない。
「これが…
 飛王が言っていた対価…か。」
「だとしてもおれだけで…」
 飛王の業を自らの咎として悔いる小狼に、一方の小狼がかぶせる。
「おれも、小狼だから。」
 その言葉が、染みいるように彼の胸に届く。
 
「なら、おれがここに居る事もそうなのかな。」
 何処からか、近づいてくるもう一つの影。
 はっ、と二人が振り向いた先にあったのは、左手に衣を抱えた四月一日君尋の姿だった。
「前に夢でさくらちゃんに会った時に言ってた。
 おれと君は似てる、って。」
 しっかりと、ふたりの小狼を見据える四月一日。彼は、どこか達観した瞳で二人と向き合う。
「こうしていると…分かるよ。
 おれと君たちは似てるだけじゃない。
 侑子さんが言ってたとおり…おれたちは、同じだ。」
 自ら導き出した、答え。彼と存在を分かつ小狼が目を伏せたことで、四月一日はそれが当を得たものだと知る。
 彼は、話題を変えるように目を周囲にやる。
「…夢、じゃないな。」
「ああ。
 狭間かもしれない。…次空の。」
 もう一方の小狼が答える。
「きっとおれが、一番何も知らない。
 何故ここにこうして3人でいるのか、教えてもらえるかな。」
 四月一日は、続けた。知りたかった。…真実を。
 小狼は、彼に事の次第を告げた。
「…そうだったのか。
 似てて当たり前だな。…同じなんだから。」
 包み隠さぬ言葉に、四月一日の表情が穏やかになる。
 全てを、受け入れたかのように。
「おれの選択が、ここまでみんなを、
 世界を巻き込んだ。
 …二人も……。」
 時を巻き戻した小狼が、なおも歯がみする。それでも、傍に立つ小狼は、
「その選択がなければ、おれは産まれなかった。
 さくらやみんなにも、会えなかったんだ。」
と、穏やかな笑みを浮かべる。四月一日もまた、
「…そうだな。
 おれもみんなと一緒に過ごせて、
 存在(い)るだけでいいって言ってくれるひとに会えた。」
と、宙を眺めながら答えた。
 二人の思いを聴き、小狼は二人に告げた。
「世界が今どうなってるか分からない。
 けれどおれは、ここから出る。
 出て、おれがすべき事をする。」
 四月一日もまた、
「おれも…待つと決めたから、店に帰らないとな。」
と応じる。
「少しでいい。
 …どこかに亀裂があれば、そこから出られるかもしれない。」
 虚無の空を眺め、呟く小狼。次の瞬間、もうひとりの小狼の身に異変が起こる。
「?!」
□ 【スト紹:2】: Chapitre.231−時空の狭間
乾闥婆王(聖伝) [1910.2] 中佐 (92回)
昇級まで8回 ずんける リンクフレンドメール訂正Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.9.1.3) Gecko/20090824 Firefox/3.5.3 (.NET CLR 3.5.30729) 2009/09/17(Thu) 01:34
 突如生じた、大小いくつもの鎌鼬(かまいたち)。それらが、彼の存在をかき消していく。それは、外の世界にいるもうひとりのさくらにも同じであった。
「もう一度産まれても、創った者が消えたから創られたものも…消える。
 次元の魔女(あのひと)から聞いて分かっていた。…こうなる事は。」
「そんな!!」
 残る二人が叫ぶ。
「君は違う。名前も姿も。
 それに、創られたものでもない。」
 四月一日と向き合う小狼。すでにこれから自身に訪れる事態を受け入れた小狼は、穏やかであり、伶俐であった。
「たとえ創られた者でも、存在が消えるなら世界は揺れて波立つ。
 そこに亀裂が生じるはずだ。
 …そこから出ろ、世界へ。」
「待て!」
「ねじれた世界の輪の中だとしても、こうして産まれて来られて良かった。
 …ありがとう。」
「小狼!!」
 二人の叫びもむなしく、風とともに消え去った小狼。
 最期の言葉とともに残されたのは、一枚の純白の羽根だった。
 後に残された、巨大な喪失感。そこに、彼の予言どおり、空間に一筋の亀裂が走る。
「…対価を、払え」
 鳴り響く、怨念が込められた声。しかしそれは、ここではないどこかから響くものだった。
 次の瞬間には小さくなっていく、次空の亀裂。
 二人は、決意する。
「…出よう。」「…帰ろう。」
「おれたちの在(い)るべき所へ。」
□ Re: Chapitre.231−時空の狭間
小狼(カードキャプターさくら) [1910.3] 少佐 (38回)
昇級まで22回 ちょこ フレンドメール訂正Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727; InfoPath.1; .NET CLR 3.0.04506.30; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729) 2009/09/17(Thu) 06:02
スト紹介ありがとうございます。
・四月一日はここで、眼鏡を返してもらうだけでなく自分の存在するわけをおしえてもらったんでしょうね…すんなり納得したんですかね?!実は心底は納得してなくて新シリーズでちょっと以前と違う感じになってしまったのかと思いました。
・本体君はどっから眼鏡を!日本国の夢の世界で落っことした眼鏡をどざくさにまぎれてあのバトルの前に拾った!?意外と「まめ」なんですか(笑)ここは笑えました。あと侑子さんの着物を持って時空の狭間に来てる四月一日にも(笑
・一方写身が消えたのにはあっけなくてかわいそうでしたね。転生編とはなんだったんですかね?あのまま飛王に消されたままではあんまりだからですか?それとも、最終決戦に参加させて名誉挽回させてあげたかった?または、閉じられた輪の世界の歪みが存在しているってコトを表したかったのでしょうか…個人的には生まれ変わり編、違和感ありありとずっとぼやいていましたが、あのクロウリードの血筋の李家^^;とかってここらへんの謎は解明してほしいんだけど…無理なのか^^;
思うにやはり本体君は、当初の予測どおりCCSの小狼とさくらちゃんのお子様なんじゃないでしょうか?歪みの時間の創られたものの子なら親の写身が消えたら一緒に消えますよね…
あとここで四月一日が出てきたわけは、読者に、四月一日は似たような存在だけど消えないですみそう?ってことを分からせるためだったのかな。
そして四月一日が向かうホリック界はやはりCCSに繋がってるんじゃないでしょうか?クロウリードが同一人物だもの。ですから「XXXHOLIC籠」に本物の本体君のとうさん・かあさんがでてきて、四月一日に会いにくるんじゃないかと思います。侑子さんも以前占いおばあさんに言ってましたよね?「両親はずっと待ってるんですよ。ふたりを、子供たちを信じて」って言ってましたし、もともと四月一日も「この世界にも小狼くんとさくらちゃんはいるんだな。いつか会えるといいな」と…
ここはちゃんとこの後やってほしいな^^;
・写身は生まれ変わっても消えちゃうなんてはかない存在でしたが、でも生まれ変わる選択のとき、侑子さんは「たとえ生まれ変わってもまたこのときに戻る」と写身達に言ってましたから…写身たちは自分たちがどうなるのか覚悟していての一連のことだったのだと思えますね。
□ Re: Chapitre.231−時空の狭間
乾闥婆王(聖伝) [1910.4] 中佐 (94回)
昇級まで6回 ずんける リンクフレンドメール訂正Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.9.1.3) Gecko/20090824 Firefox/3.5.3 (.NET CLR 3.5.30729) 2009/09/17(Thu) 23:34
一日遅れのずんけるです。
侑子さん、ずっと「二つの」未来とは言ってきましたが、「三つの」とはいってませんでしたよね〜。
…転生、こう考えると儚い「夢」でしたね。

次回で謎がどこまで解かれるのか…。
個人的には最終回が一番重要にもかかわらず、CLAMP作品(のコミック)の場合、一番「不安」だったりします…。う〜ん。
□ Re: Chapitre.231−時空の狭間
サクラ(ツバサ) [1910.5] かえで フレンドメール訂正Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90) 2009/09/18(Fri) 00:02
いつもスト紹介ありがとうございます。
こうなったんですね。小狼とさくら、二人存在したままでエンディングにいくとは思えなかったのでこの写身の結末は納得なのですが…。前半の写身の旅の話が長かっただけに切ないです。

本当に写身と四月一日は無関係だったのでしょうか?四月一日が夢で会ったのは写身さくらでしたし彼の重要な卵は写身さくらが持ち帰ったものですし。
一番疑問に思うのが夢を通じて遺跡にいる二人の小狼とさくらを見たとき体が動いて「この人たちを知っている」と感じていたこと。
それに私もあの閉じられた輪の話が最終決戦場に導くためだけのものとは思えないです。そんなのってあまりに残酷な仕打ちな気がします。
あそこでの生活がやはり黒モコナが持っていた封印具の記憶が再現したって考えもまだ捨てきれなくて。

でも私もちょこさんのいうとおりやはり本体小狼と四月一日の親はCCSの二人でもう一人の小狼を別な存在に願って四月一日と名付けたのもCCSの二人だと思うんです。

ここからはまた勝手な想像なのですが、CCS二人と写身二人が何か通じているような気が最近してきていて。一瞬罰を償ってから新たな意味で生まれ変わってCCSの二人になるのかと考えたりもしたけどCCSの二人の前世が写身というのは考えたくないですしそれではまた複雑な親子関係になるし息子が時間巻き戻しを願わなければ両親が生まれないという恐ろしいことになるので有り得ないかなと。
あと考えられるのは"名前"でしょうか? 小狼とさくらという名前は現在遺跡にいる本体達の真名ではなくて。でも写身達はそれを知らなくて小狼・さくらで。この名を真名とし持つのは本体小狼の両親で。
確か名前は魂の幅を意味する…なんて話もあったし。
本体達から創られた写身だけど真名は違うから実は両親の分身みたいな存在だったとか。

かなり暴走しすぎの発想でしょうか?これは的外れだとしても写身達にはまだ何か隠されているような気がしているのですけれど。それにあそこでは消える運命でも何かの形で幸せになれるというものであって欲しいです。CCSさくらは「絶対大丈夫」と写身に言っていたようですし。
□ Re: Chapitre.231−時空の狭間
小狼(カードキャプターさくら) [1910.6] 少佐 (39回)
昇級まで21回 ちょこ フレンドメール訂正Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727; InfoPath.1; .NET CLR 3.0.04506.30; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729) 2009/09/18(Fri) 05:53
>かえでさん
231を読んで確かに写身たちの転生編はなんだったんだろうってことを私も感じてました。でもChapitre220から始まった写身たちの生まれ変わった人生で描かれていた違和感もあったことは事実です。やはり転生した先での写身親子の世界は夢であるような現実味のないところを描いてましたもんね。親子だけしかいない世界でしたし。
でもせっかく転生した世界が、時間のねじれた現実の世界じゃなかったから戻ってきてまた消えるってだけでは本当なんの意味があったのかなとも思います。侑子さんが言ってた「もう一度このときを迎える」とはまた写身たちが消えることを言ってたんでしょうが…恐らく飛王が存在している間だけの転生の時間だったのかなあ;;
でも飛王が存在する限り、ねじれた世界は続くのであって、やはりこういう運命は避けられなかったんでしょうね。
私も庭でであった四月一日のあのときの反応が気になります。それに写身たちが結婚して生まれた子供は…どこへ行った^^;あれが本体君と別人だとしたら…
そして四月一日は、小狼が時間をまきもどしてしまったがゆえに生まれたもう一人の小狼でしたよね。それを消えないでいいように小狼と違う姿形で生まれてきた…
私は実は前から四月一日は写身達の子供なのかなと思ってましたが、今回写身は消えてしまったけど子供だと思ってた人は消えなかった…「君は創られた者ではないから」ってところで^^;あれそれは間違っていたのかと思ってよく分からなくなってしまったんですよね。小狼はたぶん親が違って本物の人間の親(CCSの二人)から生まれたから消えないんでしょうけど。四月一日は…もう半分百目鬼君の血が混じってたから消滅しないとかでしょうか…?
なんだかここら辺の謎…解明してほしいなぁって思いますが…どうなんでしょうか(>_<)
たとえ写身達はここであっけなく消えてしまったとしても、あの転生した人生に何かの意味があったことを私も願っています。
□ Re: Chapitre.231−時空の狭間
サクラ(ツバサ) [1910.7] かえで フレンドメール訂正Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90) 2009/09/19(Sat) 15:33
ちょこさん、これは私の考えですが…
あの世界の子供、四月一日と思っていいのではないかという気がしています。
だからやはり「この人たちを知っている」と感じたのではないかと。
けれど本体小狼が時間巻き戻しの時に違う存在として産まれることを願ったのは本体小狼の親だから産みの親はやはり本体小狼の両親と同じで。本来あの世界で親としてのポジションに入るはずの両親が何らかの理由(歪んだ世界だからか時を巻き戻したことで彼らも対価を払っているのか?)で動けなくてそのポジションを埋めるために写身が転生したのかなと。
それで両親が入れ替わった… 以前ちょこさんが話していたような感じではないかと。産みの親は本体小狼の両親と同じ、あの世界で関係を気付いたのは写身。けれどそれは本来本体小狼の両親のポジションだからやはり親は本体小狼と同じ…みたいに思っているのですが。

四月一日は以前のように「居てはいけない存在」と思い続けていたならあの狭間で本当に写身と共に消えたのではないでしょうか。からだと心が変わっていたから消えずにいられた。「最後の瞬間が近づいている」の最後の瞬間ってここだったのかなあ なんて。
それに引き換えそう願っても消える存在の写身達は可哀想。そこが創られたってことですよね。

そうですね、写身二人は消えるという最後を受け入れてたんですよね。写身さくらが自分の幸せを語っているセリフがあったようですがそれは本体小狼の母親の心を受け継いていたのではないかなと。なので真名が同じ=魂が同じであの転生の世界で親のポジションに入れ替われたのではないかと思ってしまいました。
もっと言うとだからそれを予知していた本体小狼両親は本体小狼に真名を隠し父親の自分の名を与えたのかなあと。さくら姫の方はあちらにも王妃という夢見がいますし。
写身小狼は最初心は本体のものでしたけど最後に彼自身の心が宿ってそのときクロウの力を受け取れてこの転生の世界に入れた。
写身さくら姫の方は本体から最初に魂も写されていてでも本体と違って彼女は真名が"さくら"だからその後は本体小狼の母親の方に心が通じてもう一人の息子である四月一日と関われたのではないかと。
父小狼はどうして息子に自分の名を与えたのかと思ってて、真名を知られることは危険で親たちは影響ないのかと気になっていたんですけど、小狼という名でなければ駄目で。先々もこういう形で親は子供達を守ったのかなぁ… その想いは転生した写身達にも受け継がれた…と勝手にまた考えを巡らせてしまってます。

写身達は筒に入る前、「もう一度探して逢いに行く」みたいなことを言ってたようですけど後に消えて創られた存在だから生まれ変わりはないにしても二人と同じ本体小狼の両親の存在を知っていて同じだから「探しに行く、また逢う」となったのかなあ?等など。

私もこの写身の運命に意味を持たせたい気がしてかなり強引な設定をいろいろ考えてしまってます。

飛王って消えたんですよね?あの人何だったのでしょう?侑子さんとの過去もなかったし。クロウさんが一瞬願った時の思念が分離した姿だったとか?確かに皆さん言ってたようにクロウの血筋とクロウの魔力に拘ってましたよね。
何にしても最後は全て明らかにして欲しいです。とにかくすっきりしたい。ご想像にお任せします…というのが一番困ります。

それと最後は通常版1巻の表紙で小狼が持ってた剣というか杖というか先端がぐるんぐるんしてる大きなもの、出てきますよね?あれがいつ出てくるのかといつも期待しててついにここまで出てこなかった。



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