3333 《xxxHOLiC・戻》第39回:スト紹です

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■ 《xxxHOLiC・戻》第39回:スト紹です [返事を書く]
黒鋼(ツバサ) [3333] 黒ジィ フレンドメール訂正Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64; rv:37.0) Gecko/20100101 Firefox/37.0 2015/05/04(Mon) 05:06
丸い映像の中には,白モコナを両手の平で支えてベッドの上であぐらをかく小狼がいた。君尋が送った4点の品が,そのまわりで,うっすら光を放っている。
「それが 役に立ってくれると いいんだけど」
「立つさ」「君尋が集めてくれたんだから」
不安げな君尋に小狼が答えた。

別れを告げ,映像が消えたあと,長椅子に腰かけている君尋は,思いおこしていた。さっきまでいた世界の侑子が,抱き寄せ,そして言ってくれたこと……。
「…それでも」「また逢えて」「幸せだったわ」「四月一日」
ふと,目の前の黒モコナを見た。
「届け物が 小狼達を幸運に導いてくれると いいんだけれど」
「大丈夫だ。」
「小狼も言ってただろう 四月一日が一生懸命集めたんだ 絶対に役に立つ」
「それに! モコナがいるしな! モコナが何とかする!」「えへん!」
「おお あっちのモコナは こっちと違って頼りになるか」
ふくれるモコナ。
「失敬な! モコナ程 頼りになるモコナはいないぞ!」「上司にしたいモコナ 常に1位だ!」
君尋は,立ち上がり,上司にしたいかは別にして,働いてくれたからいい酒をあけてやる,と話し,戸のあいた部屋の外へと声をかける。
「マルー モロー 手伝ってくれー」
たちまち,返事とともに“ぱたぱたぱた”廊下から足音が聞こえてくる。
やって来たにぎやかな2人を連れ,君尋は部屋を出て行った。
長椅子の手すりで,モコナがつぶやいた。
「‥‥役に立つ 絶対」
「四月一日が」「あんなに辛い想いをしたんだから」

散水ヘッドをつけたホースで,庭の木々に水やりをしていた君尋が,振り返りもせず言った。
「だから 玄関から入れって言ってるだろうが」
「こっちのほうが 近い」
答えたのは,白黒モコナのキャラ入りの手さげバッグを右,いつもの黒かばんを左の手にさげた,静だった。水を止めて向き直る君尋。
「ホタルイカ あったか」
「いや だが スルメイカの新子があった」
「そりゃ珍しい」
「筍は」
「あった」
ここんとこ和食だったしと,考えこみ,
「パスタにするか」
「いいだろう」
偉そうにと横目で静をにらんだ君尋だったが,どこに寄ったと聞いた。
「スーパーと魚屋だ」
「いや 信号待ちの時 霊柩車が通ったな」
「それだ」
君尋は,静の右肩あたりに右手をのばすと,握りこむようなしぐさをした。さらに力をこめると,“きゅう”“きゅう”鳴き声が……。こぶしを開くと,昆虫のような薄い羽根が4枚ついた丸い玉がそこにあった。そして,舞い上がっていった。
「長いこと寝てる間に結界が緩んだな 結びなおさねぇと」
君尋は,かばんと手さげを両手に持ち,静に背を向けて,
「最後まで撒いてから来い」
ホースを持つ相手にそれだけ言うと,縁側に上がっていった。

ちゃぶ台の上にはパスタの皿とワイングラス,モコナは,スパゲティをフォークにからめて,ご満悦である。
「で」「見せたいもんがあるって いってたな」
食材を入れてきた手さげバッグがちゃぶ台に置かれた。
「んなもんに 入れて来たのかよ」
静は,手にちょうどのるくらいの箱を差し出した。君尋は,受け取ってちゃぶ台に置き,ふたをはずす。中にあったのは,にぶく光る透明の固形物……。君尋は,つぶやいた。
「…琥珀?」
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