北の大地にしっぽの残像を求めて |
私が愛した羽丘芽美 (後編)- 初出:金沢大学鉄道愛好会会報「X'press」 |
羽丘芽美。 私がこの作品にはまって、早くも1年近くが経とうとしている。何しろ、テレビ本放送が終わるかどうかの時にはまったもので、だからこんなに短いんだね。 現在では、当時ほどの「狂気」を帯びたはまり方はしていないが、それでも、BGMは「怪盗セイント・テール BEST OF BEST」である。 この物語は、そんな私が、まさに文字通り「狂って」いたときの、北海道旅行紀行文である。 当初、2月下旬出発で計画を立てていたが、1月末に、通いのNifty-Serve「怪盗セイント・テール会議室」の閉鎖が2月28に決定したこともあり、結局3月1日出発ということにした。この時点でもはやダメ人間である。会議室最終日の2月28日は、旅行計画表の仕上げついでに、「会議室がなくなるそのときまでアクセスし続ける」という、誠に暇なことをやっていた記憶がある(*1)。もちろん、その日は徹夜である。 夜行バスで仙台へ出て、ここからが旅のはじまりである。 吹雪いてる。 フェリーはだいたい貨物収入を当て込んでいるので、幹線道から港までの道が広ければ、少々距離があってもかまわないらしい。しかし、駅から歩くこちらとしてはたまったもんじゃない。暗がりの、交通量が少ないくせに無意味に広い道沿いを歩きながら、身も心もまさに「フローズン状態」。やっと港にたどり着いたときには、やはり体中「雪まみれ」であった。 …といいながらも、「16歳のティアラ」(「怪盗セイント・テール」原作者・立川恵さんのデビュー作)を思いだした私は、内心妙な満足感を覚えていたのであった。明らかに「重症」である。 この航路は3時間50分かかるが、現在、新造フェリー「ゆにこん」により、所要時間2時間で結ばれている。しかし、船内放送で演歌調に「♪ひがし〜にほん〜ふぇりぃ〜」と熱唱する、社歌とおぼしき歌は是非ともやめて欲しいところである。 #この曲がCDで発売されている等の情報があればご一報を。(^^;) その日一日を、ダンプカーがバックで爆(ばく)走する青函トンネル内で過ごしたあと、「快速ミッドナイト」で札幌へ。 第一目的地は「夕張」である。 夕張といえば、高校の修学旅行最終日、冷麺として昼食に出された「夕張メロンらーめん」。 そんな夕張だが、炭坑が閉山になって寂れているのかといえば、そうでもない。確かに、車窓から何軒も廃屋を見たが、同じぐらい多くの新築マンションが建っているように見られたからだ。夕張駅前には、スキー場と、ホテルレースイリゾートが建っていた。 夕張探訪のあとは、一路襟裳へ。 日高線といえば、忘れてはならないことがある。 |
| |||
|
ホームページへ >> |
YAHOO! - goo - infoseek - excite - LYCOS - InfoNavigator - 旅なび |