意外と知られぬ船旅 |
船旅・あれこれ- 第 09 章 |
遠くに見える街並み、そして空と海が溶け合った青一色の世界。夜は蛍のように光る陸地の光と、満天の星空。頬をなでる潮風はやさしくて、ただ波に揺られるままに一人、思索に耽りたい…。 しかし、多くの人は船での移動を敬遠しがちです。その理由は何でしょうか。まず一つには「遅い」ということ、そして海の上を走るが故に「揺れる」ということです。しかし、これらのことはどこまで正しいのでしょうか? まず、「遅い」ということについて、具体的な航路を挙げて検証します。 【東京〜高知】
【大阪〜宮崎】
実は大阪〜宮崎の例はフェリーの速さが特に光る航路を選んだ訳ですが、このように場所によっては鉄道よりも早いフェリーもある、ということを知ってほしくてあえて選んでみました。一般的に長距離フェリーはやはり遅いのですが、費用の安さが光ることが多く、上手に使えばかなり魅力的な選択肢となります。 「揺れる」ということについてですが、これは季節、および航路にもよります。陸地に挟まれた瀬戸内航路では波も穏やかですので、快適な船旅が味わえます。 太平洋航路は途中にどれだけの島があるかによって揺れが決まります。島が途中にない、東京〜小笠原、那覇〜大東諸島、石垣〜与那国航路はかなりの揺れを覚悟した方が良いでしょう。その代わり、時にイルカが見られるなど、より楽しい船旅になりますし、「本当の海を見たい!!」という方にはお勧めです。 日本海航路は季節によって揺れが天と地ほどの差があります。夏の日本海は青く澄み渡って穏やかですが、冬の日本海は時化に遭うことも多く、船の乗組員にはあまりの勤務環境の厳しさから「特別手当」が出るほど。しかし、夏の日本海の美しさは特筆すべき物ですので、是非一度日本海航路も体験してみてください。 さて、離島航路についてお話ししましょう。 普通船は安いのですが、本数が少なく、時間もかかります。ここはおとなしく高速船を使った方が賢いと言えます。最近では中・長距離フェリーでも東日本フェリーの「ゆにこん」(函館〜青森)、新日本海フェリーの「すずらん/すいせん」(敦賀〜小樽)のように高速タイプのフェリーが登場しています。 あと、船を使う上で頭に入れておくべき事があります。 |
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