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フットワークの明暗 |
便利な小物たち- 第 4 章 |
コミックマーケットでは、遠隔地からの参加者を考慮して宅配便の利用が認められています。 ちなみに、参考例として宅配便の送付先を挙げておきます。利用される前に、かならずコミケットプレス(当選通知書に同封されているミニコミ紙)を読んで、該当事項を確認しておきましょう。
本の受け取りは、コミックマーケット当日にホールの外にあるフットワーク荷物受け取り所にて可能です。この際に手数料として荷物ひとつにつき150円の手数料が必要となります。 さて、便利に見えるフットワークの荷物預かりサービスですが、いくつか欠点があります。これらを順にあげておきましょう。 まず、荷物の受取時間が限られていること。開場前の朝9:00から10:30までは荷物の受け取りができません。サークル入場の期限は朝9:00までですが、そのギリギリになってきても荷物の受け取りはできない、ということです。つまり、自分のブースには飾り付けのディスプレーはもちろん、売るべき本すらないという寂しい状況で開場の合図を聞くことになります。 つぎに、雨天に弱い、ということ。荷物の引き渡し場所には屋外にあるため、テントや屋根など雨をしのぐための設備はありません。大雨に襲われた場合はプールになるほどに水が溜まりますが、その場合にはいかんともできません。 そして最大の欠点。それは、誰が荷物を受け取ったのかをちゃんと把握していないことです。フットワークは荷物の引き取りの際に手数料の150円を徴収しますが、控えとなる荷票を必ずしも回収していません。つまり、悪意ある第三者が「荷票を忘れた」といって荷物を受け取ったとしても、フットワークはその責を負ってくれません。また、荷物が違うホールの引き受け所に行ってしまったり、違う開催日の荷物に紛れてしまったために荷物を引き取れない、という事態になることもあります。つまり、荷物を預けたからと言っても100%引き取れる、とは言い切れないという点です。 ですが、100ページの本を100冊印刷すると、中型の段ボール一箱分になります。その重さはなんと17.9kg!! 混雑する東京都内の電車を、段ボールを乗せたカートを転がしながら移動することは、手慣れていないとなかなかに難しいものです。 フットワークの荷物預かりサービスは便利な反面、代償も大きいことを理解してから使いましょう。 コラム【やってしまった黒歴史】 |
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