The Memory of Hostels |
瑠璃色の刻- 初出:金沢大学鉄道愛好会会報「X'press」 |
所変われば品変わる。 お国自慢ならぬ、設備自慢のあるユースホステル。 設備自慢のユースホステルには、月並みに風呂(展望風呂や温泉)で勝負する場所もあれば、船や天文台を寝室にしたり、何と世界遺産の合掌造りをユースホステルにしてしまったり所もある。挙げ句の果てにはサービスの一環なのか何なのか、希望者は縄文時代よろしく竪穴式住居や、氷点下10度の環境でテントでご宿泊というとんでもないものもある。 イベントやミーティングに特徴を出すユースホステルの代表格が、通称:「北海道三バカユース」であろう。 他にも流氷の上で大運動会をやったり、宿泊者全員が紅白に分かれて隠し芸大会をやる場所もあるという。 スキーやスキューバダイビングのスクールを併設したり、カヌーやパラグライダー、熱気球でのフライトが楽しめる「体感型」イベントで勝負するところもあれば、ジンギスカンやカニスキの食べ放題、フランス料理や絞りたての牛乳を出すという「味で勝負だ」路線もある。 そして、条件がそろえばであるが、廃墟となった無人島ツアーを組む「変わり種」もある。 イベントの大半は楽しく、値段としてもリーズナブルであるが、時々「とんでもないもの」もあるのでご注意あれ。 ユースホステルそのものに個性があれば、それを支える人間にはもっと個性がある。 いずれにしても、都会からの観光客でごった返す「定番」観光地巡りよりも、仮の宿りであるユースホステルでのひとときの方が思い出に残ることがある。 人とは違う、他では得られないものを得られる場。それがユースホステルなのだ。 |
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